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STOPブラック企業、希望は労働組合

2009年3月8日(日)国際女性デー広島集会 アピール

集会アピール

新年を前に、「派遣切り」「雇い止め」となった労働者は、住むところも明日からの生活の糧も奪われた。「派遣村」は、まさに人災による被災地である。

派遣先は「雇用契約をきったわけではない」といい、派遣元は次の雇用を補償せず、雇用の責任が果たせない。登録型派遣を認めた構造的欠陥である。

不安定雇用労働者の解雇は、セーフティネットを破壊する。
収入だけではなくて、親元に帰れない、相談相手がいない、転がり込むところがないなど、人のつながりや居場所も断ち切られている。

派遣切りにあった労働はは、このひどい状況に追い込まれても、抵抗できないでいる。すべて自己責任と思われ、切り捨てられている。
非正規問題をはじめとする日本の社会が抱える問題の深刻さがある。

もともと貧困問題は、家族単位のジュエンダーの問題でもある。
国は、女性の低賃金、非正規雇用、少ない雇用機会、貧弱な福祉を放置してきた。
長時間労働・過労死・サービス残業という貧困状態ジェンダーの問題である。
政界と財界は女性を犠牲にして多くの非正規労働者をつくり、格差を拡大させ、貧困社会をつくった。

「労働」は安定した賃金だけではなく、仕事を通じて人間として評価されることである。
人間としての「心」や「いのち」まで奪う、こんな社会を許してはいけない!
労働者にかけられている攻撃は、すべて根本でつながっている。
すべての労働者が連帯し「労働者派遣法」をはじめとする今の法律・制度を変えなければならない。

今こそ、decentwork「働きがいのある人間らしい仕事」を求め、社会を変えよう!
人間としての「あたりまえの生活」を保障させるために、共に声をあげよう!

2009年3月8日 2009年国際女性デー広島県集会